現美新幹線 料金

MENU

現美新幹線は通常料金で乗れるの?現美新幹線の料金事情

 このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

現美新幹線の料金はうれしいことに通常の「とき」と同じだといいます。

 

コンセプトも乗車料金も非常に挑戦的な企画である現美新幹線。

 

移動の道具にとどまらない新幹線の可能性を示しているようです。

 

移動のためだけではない現美新幹線

新幹線は本来ならば移動の道具で、目的地に到達することが最も大きな役割です。

 

「ぷらっとこだま」などの企画物のチケットは、東海道新幹線を格安で利用してもらうことを意図しています。

 

このような、安価な移動手段としての新幹線の提案は、格安航空券などへの対抗策という考え方が大きいはず。

 

しかし最近ではよく企画される「足湯」新幹線などは、乗ること自体が目的となるようなもの。

 

今年の春に運行される特別列車「現美新幹線」もそんな企画の一つです。

 

現美美術館が走るのは、上越新幹線の越後湯沢、新潟間。

 

臨時列車「とき」としてゴールデンウィーク期間やそれ以降の土日に一日のぼり・くだりともに3本ずつ運行される予定です。

 

世界最速の美術館というコンセプト

黒を基調とした現美新幹線のベースは秋田新幹線で使われていたE3系、これに約5億円を投じてリフォームしたといいます。

 

外観は、写真家・映画監督として活躍中の蜷川実花さんがデザインし、自身が手掛けた長岡花火大会の写真を大胆にあしらったもの。

 

黒基調で非常にクールな車両は、本格運行を前にも目撃されており、鉄道ファン以外も巻き込み大盛り上がりです。

 

また6両編成の列車の空間は、この企画のためにそれぞれが異なるアーティストの手による作品で演出されています。

 

特に面白いのは片面の窓がラッピングで完全にふさがれてしまい、絵画などを展示する壁になってしまっている点。

 

片面に開いた窓からは次々と変わる景色が見られ、もう片面ではそれらの光を受けた作品が表情を変えていく。

 

「世界最速の美術館」、実に楽しそうな企画です。

 

アートの在り方を考えるきっかけに

気になる料金ですが、なんと通常の上越新幹線の運賃・特急料金と変わらずに利用できるといいます。

 

まあ、乗車すること自体が目的となる企画ですから、本当のところ料金などどうでもいいのかもしれません。

 

理想は、通常の移動の際に少しスケジュールに余裕を持たせて、現美新幹線を利用するといった感じ。

 

また、乗ったらたまたま現美新幹線だったというのが一番クールな利用法だと思うのですが、すでに相当な人気。

 

そうはいかないのが現実でしょう。

 

日常生活に彩りや変化を与えるのがアートの役割り考えるならば、乗車するだけで現美新幹線の意義があるというものです。

 

通常の生活に入ってくる異物としてのアートなのか、あえて取り入れるべきものとしてのアートなのか。

 

現美新幹線、存在自体がすでにアートになってしまっています。

 

すでに目的は遂行完了なのかもしれません。

現美新幹線、お楽しみは多いのに価格は(ほぼ)据え置き!!

現美新幹線、乗車自体が目的となる列車ですから価格がどーんと高めに設定されているかというとそうではありません。

 

通常価格に数10円という非常に良心的なもの。

 

現美新幹線、これは街おこしにも有効そうです。

 

日本中で走らせてくれたらいいのにな。

 

乗車自体が目的となるジョイフルトレイン

私の知り合いに飛行機好きがいまして、地方空港から成田空港、成田空港から地方空港、これを月に1回程度楽しんでいます。

 

東京で何をするのかと聞いたところ、ターミナルから1歩も出ることなく、そのまま帰ってくるそうで、目的は飛行機への搭乗。

 

それほど快適でもないエコノミーでの空の旅自体が楽しみになるとは、人それぞれだなあと思っています。

 

さて、鉄道ファンの中にも「乗り鉄」と呼ばれる乗車自体を趣味とする人がいるといいます。

 

しかし、一部の特殊な人をのぞいて飛行機にしても鉄道にしても、移動は手段でしかなく目的にはなりません。

 

それを目的にしてしまおうと企画されているのが「ジョイフルトレイン」、現美新幹線もそのバリエーションといえます。

 

蜷川実花さんが手掛けた黒い車体、各アーティストが手掛ける展示や凝った内装、ゆったりと設けられた座席などなど。

 

乗り鉄でもない人たちの興味を引くにも充分な要素が詰まった現美新幹線ですが、惜しむべきはその走行区間。

 

新潟駅~越後湯沢駅というたった50分間しか楽しめないといいます。

 

どうせならば東京~新潟間で走らせて欲しいと考えるのですが、現美新幹線は移動が目的ではないのです。

 

現美新幹線を目的に、新潟や越後湯沢まで足を運んでもらうのが目的なのですから走行距離は二の次になってしまいます。

 

乗車価格は非常に良心的

さて、その乗車すること自体が目的となるのですから、特別価格が乗っているかというと、現美新幹線にほほとんど乗っていません。

 

新潟~越後湯沢間で5,400~5,900円、繁忙期に割増価格になるのは通常の新幹線も同じこと。

 

12歳までの子ども価格なら3,700~4,000円、いずれも通常料金に数10円という価格で現美新幹線に登場することができてしまいます。

 

これをJRが運営する「びゅうプラザ」を始めとする旅行代理店で乗車券を購入すると記念グッズまで付いてくるというサービスぶり。

 

うむう、これは乗りにいかねば、、、。

 

記念入場券は4月16日より発売

加えて、現美新幹線の運行を記念した入場券が発売になります。

 

発売しているのは新潟駅~越後湯沢駅間の現美新幹線の5つの停車駅。

 

この5つの各駅の入場券が2枚ずつ10枚が専用台紙にセットされて価格は1,400円とこれも良心的な価格です。

 

入場券も昔懐かしい「硬券」、ハサミでパッチンってするタイプのもので、それぞれ現美新幹線のロゴ入りです。

 

グッズもこれから続々と発売になるのでしょう、願わくばこんな企画を日本中で考えて欲しいですね、価格は据え置きで。

 このエントリーをはてなブックマークに追加 LINEで送る

新幹線 格安チケットの総合情報

スポンサーリンク


同じカテゴリの記事

 

現美新幹線はカッコいい外観ですでに話題を呼んでいますが、当然車内も凝りに凝ったものになります。各車両の車内ごとにアーティストが1組振り分けられる。車両ごとに車内の雰囲気はがらりと変わるのです。現美新幹線、ますます興味をひかれます。外観だけでなく車内にも凝る現美新幹線、人気のフォトグラファー蜷川実花さんがデザインし、彼女の作品でラッピングされた車体は非常にカッコいいのです。それだけでも充分人気が出そ...

 
 

6月いっぱいの現美新幹線はすでに予約は難しい状況、予約が可能になるのは7月以降の運行分となるはずです。そうなると人気の現美新幹線だけに人混みが心配ですが、それもイベントの醍醐味と割り切る。これも楽しみ方の一つでしょうか。すでに予約が難しい?現美新幹線さて、現代美術と新幹線という一風代わった組み合わせで話題を呼んでいる「現美新幹線」。乗車券のほうはすでに発売になっており、かなり好調な売れ行きを見せて...

 
 

現美新幹線に普通に乗車するには7月まで待たなくてはダメですが、ツアーならば早くに乗ることができます。現美新幹線と他の要素を組み合わせるバリエーションに知恵を絞る旅行会社のアイデア、なかなか面白そうですよ。乗り鉄も満足、現美新幹線のツアーとは最近ではすっかり市民権を得た「鉄ちゃん」という単語、つまり鉄道ファンを指すものです。しかし鉄ちゃん、と一口にいっても全員趣味趣向が同じではありません、そこは奥が...

 
 

現美新幹線には多額の改装料金がかかっているので、運賃が上がるのかと思ったらほとんど上がりません。通常の新幹線と変わらない運賃で現美新幹線が楽しめる、これは何が裏があると考えるべきなのか、どうなのか、、、。改装費用を賄うために運賃をあげるのか秋田新幹線E3系の「こまち」を黒基調に塗装、新潟県出身の蜷川実花さんの手による長岡花火大会の写真でラッピング。現美新幹線の改装費用については数億円といわれていま...

 
 

カフェと美術館の相性を考えてのことでしょうか、現美新幹線にはカフェ車両が連結されます。色々凝りまくる現美新幹線、カフェの作りはもちろんメニューも凝っており、新潟由来のものばかり。最速のカフェでのひと時、ぜひ楽しんでみて下さい。カフェと美術館は相性がいい美術館が街中にある非日常の空間と位置づけると、同じような存在はカフェでしょうか。ちょっと疲れたとき、ホッとしたいときお気に入りの空間で、お茶を飲む。...

 
 

現美新幹線のカフェと併設されたキッズスペースもアーチストの手によるもので、一風変わったデザインとなっています。キッズスペース、本当に遊んでいいのでしょうか?現美新幹線だけに鑑賞しか許されていなかったりして、ということはありません。あちこちで見かけるキッズスペースですが男女共同参画かジェンダーがどうしたのか知りませんが、公共の場所にキッズスペースを設けるのが流行っています。キッズスペースを設けること...

 
 

停車駅そばに住んでいる人たちにとって現美新幹線はどのような存在なのでしょうか?現美新幹線はアートや新幹線といったものとの距離感を考え直すきっかけ、停車駅が身近な人にとって特に面白い体験になりそうです。重要文化財で気づいたことアートはありがたがるべき存在なのか?特別な場所で、あがめたてまつる存在なのか?そんなことを考えてしまいます。アートとは多少趣が違いますが、重要文化財の仏像を田舎まで観にいったこ...

 
 

東京駅を起点に現美新幹線を楽しもうとすると、上越新幹線を活用するのがオーソドックスな方法です。が、特別な切符を使えば、もっと東京~越後湯沢という、現美新幹線までの道中を楽しめるにちがいありません。東京駅を起点に現美新幹線に乗る方法東京駅を起点に現美新幹線に登場しようと思うと、何とかして新潟駅か越後湯沢駅までいかなくてはなりません。方法としては上越新幹線を使うのが一番早いのは当然。しかし、東北本線で...

 
 

秀逸なルックスの現美新幹線だけに、ボディデザインをそのまま移したプレミアムグッズの発売が気にかかります。しかし現時点での発表ではオリジナルグッズは現美新幹線・乗車記念のスプーンとナイフのセットのみ。これからの展開はどうなるでしょうか?黒いボディの現美新幹線だけに「Black is Beautiful」アメリカ黒人公民権運動のスローガンか、缶コーヒーのキャッチコピーか、はたまた現美新幹線か。カッコい...

 
 

美術鑑賞とイスの相性は悪そうですが、現美新幹線には座席が備わっています。座席についたまま観るアートは美術館と違った表情を見せてくれそう。これも現美新幹線の狙いの一つでしょうか。面白い体験になりそうですね。美術鑑賞に座席は必要なのか?考えてみれば、美術館で絵画などを鑑賞するときには立ったままです。館内にイスは、たまに置かれてはいますが、それを使用するのは疲れた時ぐらい、休憩のためですから観賞のためで...

 
 

現在のところ自由席は設定されていない現美新幹線、気ままに楽しむには、自由席が設定される7月まで待たなくてはいけません。現美新幹線、現在でもかなりの人気です。重責が設定されても、気ままに楽しめるかどうかについては、不透明ではありますが、、、。しばらくは自由席を楽しめません現美新幹線が走り始めるのは4月29日、それ以降の運行スケジュールはゴールデンウィーク中は毎日、6月いっぱいは週末のみ。この間、現美...

 
 

現美新幹線の内装が明らかになりました。すでに公開されていた、イメージ図を大きく上回るインパクトの内装ばかり。これは興味をますますひかれます。全貌が明らかになった現美新幹線先日ついに現美新幹線の試乗会が行われ、今まで明かされてこなかった内装が、お披露目されませいた。黒を基調にした外装は目撃情報も多く、すでに話題を呼んでいますが、現美新幹線のコンセプトは「世界最速の美術館」。美術館の主役は展示されてい...

 
 

現美新幹線の試乗会が先日、新潟駅で開催されました。その様子をみると各車両、予想以上にアートに浸れる空間になっている模様。芸館を含め話題を呼ぶ現美新幹線。運行が開始されると新潟駅は活気にあふれることでしょう。新潟駅にて試乗会、開催される!!これまで外観については目撃情報があった現美新幹線ですが、車両内部についてはイメージ図のみの公開になっていました。しかし4月11日、新潟駅でマスコミなどを招き試乗会...

 
 

秀逸なルックスの現美新幹線だけに、ボディデザインをそのまま移したプレミアムグッズの発売が気にかかります。しかし現時点での発表ではオリジナルグッズは現美新幹線・乗車記念のスプーンとナイフのセットのみ。これからの展開はどうなるでしょうか?黒いボディの現美新幹線だけに「Black is Beautiful」アメリカ黒人公民権運動のスローガンか、缶コーヒーのキャッチコピーか、はたまた現美新幹線か。カッコい...