現美新幹線に座席は107!新しいアート体験ができそうです
美術鑑賞とイスの相性は悪そうですが、現美新幹線には座席が備わっています。
座席についたまま観るアートは美術館と違った表情を見せてくれそう。
これも現美新幹線の狙いの一つでしょうか。面白い体験になりそうですね。
考えてみれば、美術館で絵画などを鑑賞するときには立ったままです。
館内にイスは、たまに置かれてはいますが、それを使用するのは疲れた時ぐらい、休憩のためですから観賞のためではありません。
そもそもイスに座ったりしてじっくり眺めるたくなるものではないのかもしれません。
じっくり見たいときには筆の跡を確認する時ぐらいか?構図を検討するときぐらいか?
そんなことを考えていました。
実際、筆の運び方など細かい技法に気を取られているようでは、絵画を鑑賞するという本質からドンドン外れていく気がします。
結局、芸術作品が目の前にあるという事実とそれをどう受け止めるかが重要、その距離感においてイスは不要なのでしょう。
ところが現美新幹線は電車ですから当然のように座席が据え付けられています。
すでに発表されている、全6両からなる編成図によると、先頭車両の後ろに謎のスペースがあるものの確認できる座席は全部で107。
通常の新幹線と比較しても、かなりゆったりした、贅沢な座席配置になっています。
平面作品が主なアーティストが担当する車両は座席がボックス型になっています。
その一方で、立体作品が展示される車両は壁面に座席が据え付けられていますが2席ずつのペアシート仕様。
他人様と相席にならない限りは、かなりリラックスした道中となりそうです。
しかし席に座ったままだと道中ずっと、新潟から越後湯沢までの50分間、同じ作品と向き合うことになるのです。
これは、どう解釈すべきなのか?
例えば、立体作品ならば高速で過ぎゆく景色、さらにはトンネル内でリズミカルに過ぎゆく人工的な照明。
これらに照らされ変わりゆく表情をはっきりと反映するでしょう。
いわば、作品を通して光をみる?文字通り「観光」になるのですが、これはかなり斬新な体験になりそうです。
加えて、作品を観に乗客が入れ替わり立ち替わりするのです。
どのような作品が展示されるのかは不明ですが、ある人は驚いたり、ほほ笑んだり様々な表情が見られるでしょう。
こんな人々の様子だけでも充分鑑賞の価値がありそうなもの、座席からあえて動かないというのも楽しそうです。
作品を通して高速移動する風景を感じる、作品がある空間の変化を楽しむ、、、これは現美新幹線でしか体験できないこと。
もちろん飽きたら、他の作品を鑑賞しにいくということも可能です。
現美新幹線、この規格を考えた人は一体誰でしょう?この原稿を書いていて、ますます興味がわいてくるのでした。
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