北陸新幹線 建設費

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世界に誇る耐久性能を持つ日本の新幹線路線。

 

あれだけのスケールのものを作るには、どのくらいの建設費がかかっているのでしょうか。

 

新幹線の線路や駅って、見るからに莫大なお金がかかっていそうですよね。

 

あれだけの費用を負担できるJRってやっぱりスゴイ！

 

確かに、新幹線って高いしね･･･。と思っていたのですが、実際はJR一社が全てを負担しているわけではないんですね。

 

考えてみれば、新幹線の建設は民間の一企業が舵を取って進められるような事業ではありませんよね(笑)。

 

例えば2015年3月に開業する北陸新幹線はどのくらいの建設費用がかかっているのか？

 

調べてみたところ、平成9年12月の段階（長野新幹線が開業した年ですね。）では「8,488億円」という情報がありました。

 

線路や架線など全てを含んだ1mあたりの建設費用を見てみると、「トンネル区間で約400万円」「通常区間だと約250万円」と言われているようです。

 

単純に試算した結果をまとめている方がいらっしゃったのですが、その計算でいくと合計で約4,000億円となり、差額分を用地の買収や駅の建設に当てているのではないか？という推測でした。

 

さらに、2015年2月の最新の情報では長野～金沢間の総建設費用が約1兆7,800億円だそうです。

 

つまり、東京～金沢で2兆5,000億円を超えているという計算になりますよね。

 

北陸新幹線は最終的に東京～金沢～敦賀～大阪を結ぶ計画なので、最終的には3兆、4兆、5兆･･･という巨額な金額になっていくのでしょう。

 

あまりにも桁違いの金額過ぎて、これが高いのか安いのかさっぱりわかりません（涙）。

 

庶民の金銭感覚ではイマイチその価値がわからず、コメントしにくい北陸新幹線の建設費用。

 

ならば、他の新幹線の建設費と比較してみてはどうでしょうか！と調べてみたところ、まず、日本で最も歴史の古い東海道新幹線は総工費が3,800億円。

 

当時は世界最速の長距離鉄道だったため世界銀行が8千万ドルのローンを認めてくれたそうです。

 

一方、山陽新幹線は8,236億円、上越新幹線は1兆2,060億円、東北新幹線は2兆8,010億円（震災の被害復旧費を含む）だそうです。

 

やはり、雪の多い地方は雪害対策も必要になりますし、昨今は環境対策にも費用がかさみトータル金額も高くなる傾向があるようです。

 

もっとも、東海道新幹線の開業当時とは物価も違いますし、単純に金額だけを比較してどうのこうのとは言えないと思います。

 

2014年に、JR東海がリニア新幹線の経路と途中駅の候補を発表したことは記憶に新しいと思います。

 

併せて、約5兆円にものぼる建設費をJR東海が全額負担するらしい！というニュースも話題になりましたよね。

 

しかし、通常、新幹線の建設費はJRと国、地方が分担することになっています。

 

JRが新幹線の施設使用料を支払い、その残りを国と地方が2：1の割合で負担するのだそうです。

 

北陸新幹線の場合は、次のような負担割合になっているようです。

 

• 線路や架線等の設備費用･･･JRが50％、国が40％、各都道府県が10％
• 駅及び周辺の設備費用･･･JRが50％、国が25％、各都道府県が22.5％、停車駅のある市町村が2.5％
• その他･･･国が2/3、各都道府県が1/3

 

国や地方も分担するとはいえ、やはりJRが50％も負担しているんですね。

 

新幹線の料金が高いのも納得です･･･。

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