北陸新幹線 雪対策

トップページ ＞ 北陸新幹線の金額を区間別にチェック ＞ 北陸新幹線の雪対策はどうなってる？厳しい気象条件に打ち勝つために。

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雪になじみのない地域の方にとっては、むしろ新鮮でちょっと嬉しい降雪。

 

ですが、北陸新幹線が走るエリアの降雪はそんなレベルではありません！

 

笑いごとでは済まない事態を避けるために、JRが採用している雪対策とは？

 

「めったに雪なんて降らない」「積もったのを見たことがない」という方は、雪というものの本当の恐ろしさを実感として理解することはできないかもしれません。

 

私は、いわゆる「豪雪地帯」と表現される地域で生まれ育ったので、その脅威を良く知っているのですが･･･。

 

こと鉄道に関して言えば、「吹雪で見通しが悪いため、運休」「電車の着氷がヒドイので運休」「雪による倒木で線路が不通になって運休」なんてことはザラです（苦笑）。

 

ド田舎の、ほとんど乗客のいない、1時間に1本しか走らないようなローカル線であればさほど支障はないかもしれませんが、これが新幹線となれば困ったことになりますよね。

 

どれだけの人の足に影響が出るか、それによる経済効果はどれだけのものになるか･･･。

 

ゆえに、雪国を走る新幹線の雪対策は必須！

 

もちろん北陸新幹線も例外ではありません。

 

実際にこの路線を走るＥ７系電車を使った試験走行が幾度も繰り返され、そこで出た問題を徹底的にブラッシュアップして2015年３月の開業に備えているのだそうです。

北陸地方といえば、日本有数の豪雪地帯。

 

いくら融雪システムを充実させたとしても、それを上回る降雪・積雪があれば、北陸新幹線の運行にも大きな影響が出てしまいます。

 

しかしそこはJR、だてに“Japan”を名乗ってない！

 

すでに線路の工事が完了してからも、ふた冬（2013年、2014年）の時間をかけて入念な試運転を行っていたんだそうです。

 

ひと冬だけでは、異なる気象条件に対応するには不十分だというのがその理由です。

 

それだけ、この区間の気候・地形条件は新幹線の走行にとって厳しいものだということですよね。

 

どれだけ降雪があっても最低でも240km／ｈの速度を維持できるようにと、雪対策には慎重を期しているのだそうです。（ちなみに、最高速度は260km／ｈです。）

 

さすがは日本が世界に誇る輸送用機器！

 

安全性、確実性に対する意識の高さは、国民として自信を持って良いレベルだと思います。

 

地元にいた頃は電車を利用する機会も多かったのですが、いつも不思議に思っていたことがあります。

 

それは、これだけ長い線路を、いつ・どうやって除雪するんだろう？ということ。

 

家の車だって、自分で自宅前を除雪しなければ出られませんので、電車だって雪をどかさなければ進めないはずです。

 

北陸新幹線についても同じ疑問がありましたが、こちらの積雪対策はバッチリ！

 

除雪作業車が23両も配備されているのに加えて、架線を点検する作業車も19両用意されているそうです。

 

なんでも、北陸新幹線の線路は軌道をかさ上げすることによって「貯雪スペース」が確保されているのだとか。

 

そこに溜まった雪を、夜間に除雪作業者で高架橋の下へ投げるという仕組みになっているんです。（もちろん、高架下にも貯雪スペースが設けられています。）

 

さらに、一部の区間ではスプリンクラーや高架橋を覆うシェルターも導入されているそうですから、雪対策は万全のようですね！

 

ちなみに、もしも大雪で北陸新幹線が運休になってしまったらどうしましょうか！？

 

東京から主要駅（例えば長野、金沢、富山）であれば高速バスで移動するという手段があります。

 

また、上越新幹線が通常通り運行しているのであれば、上越新幹線経由で在来線に乗り換えましょう。

 

ちょっと遠回りになりますが、東海道新幹線で米原まで移動し、そこから北陸を目指すというルートもあります。

 

ただ、例えば安中榛名駅のように、新幹線以外に移動できる交通手段がないエリアもあります。

 

そういった場合に備えて、一晩過ごせる近場のホテルやネットカフェの情報を事前にリサーチしておく･･･等、個人レベルでできる「雪対策」も必要ですね！

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